雲のでき方

前回は、ごく導入の部分でしたね
雲を愛する技術

今日は、雲の出来方の話に入っていきましょう。

パーセルくん
できるだけイメージしやすいよう
空気の中で、この辺からこのあたりぐらいまで、同じ温度というところを
空気のかたまりだと考えてみましょう。

専門的にはパーセルと言うらしいんですが
雲を愛する技術、の本では、親愛を込めて
パーセルくんと呼んでいます。

かわいいです。
愛しやすくなりました。

これから、いっぱい出てくるので、ぜひ覚えてくださいね
同じ温度の空気のかたまりがパーセルくんです。

パーセルくんは喉が渇いて、
水分取りたいよう

パーセルくんの中の湿度がどんどん上がっていきます。
この段階ではまだ湿度が上がっているだけで
無色透明です。

湿度が100%に達しました。
でもまだ無色透明
この時点を飽和(ほうわ)と言います。
学校で習いましたね

パーセルくんは欲張りです。
それでも水分を取り続けます
湿度が100%を超えていきます。

嘘つけこのペテン師が。
いえいえ、ちゃんと名前も付いています
過飽和と言います。
あるきっかけがあるまでは、
パーセルくん、耐えます、耐えます。

雲の誕生
あるきっかけとは、種です。
梅干しの種とか、おにぎりの具みたいなもん
目に見えないくらいの小さなチリです。
エアロゾルと言います。

カミさんは見えないよと言いますが
私は花粉症なので、実感実感大実感
おります、エアロゾルさん
無茶苦茶いっぱいいます。

簡単な実験が紹介されていました。
熱々の味噌汁と、火がついて煙が上がっている線香を用意します。
味噌汁の上に線香を近づけるとあら不思議
どっと湯気が増えます。

ここで、私は気づきましたよ
ひょっとして私は頭良いかも知れません。

雲は湯気です。

どうだっ、この理解の仕方
文系はこういう理解の仕方の方が早いです。
雲が白い理由も
雲が浮いている理由も、一発解決です。

飛行機雲って、雲を吐き出している訳じゃなく
エアロゾルを吐き出しながら進んでいる訳ですね

雨へ
この湯気さん、ふらふら動いているうちに、
周辺の過飽和のところから水分を取り込んで大きくなっていきます。

大きさは、半径0.001mmから0.01mm
人間の髪の毛の1/5位の大きさです。

重いよぉ
と落ち始めます
すると、他の湯気さんとぶつかって
加速度的に大きくなってきます。

1mm位になってくると、雨粒(雨滴)と名前を変えましょう
0.5mmのシャーペンの芯の4倍の直径

この頃になるとかなりのスピードで落ちてきますので
空気抵抗をガンガン受けます。
スカイダイビングの時、ほっぺたペチャッ、って感じ
おまんじゅうの形になります。

絵本とかに描いてあるしずくの形は、嘘なんだけど
ロマンを壊すといけないので、子供たちには内緒ね

時には、空気抵抗の力が強いために
体がちぎれちゃったりします。
いかん、ロマンが!

そうなるとまた体が小さくなるので
スピードが急に遅くなります。

上から来た雨は大変
コラー!
急ブレーキかけるなー
キューーーッ ドーン

くっつく場合も、衝撃でさらに細かく別れる場合もあります。

そうやって雨たちは出会いと別れを繰り返しながら、地上まで達するんです。
ロマンだなあ。
詳しく書くと、こんな出会いと別れです。


索引はこちら
[雲]シリーズはこちら(少し下げてね)

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